優しい人に還る服。ゴミを出さない、生まない、服づくり。
ゴミを出さない、生まない、服づくり。
10月「tennen」さんが名古屋にお越しくださいました
優しい人に還る服。ゴミを出さない、生まない、服づくり。「tennen」さんが10月にわざわざ名古屋にお越しくださいました。
tennenの小栗さんとは、とわでざいん商店の前身「Hemp&Natural麻芽」をやっていた頃からのお付き合い。今回は5年振りくらいの再会。新作をたくさん持ってきてくださいました。
もともと「とわでざいん商店」の前身「Hemp&Natural麻芽」は2015年まで大須にあったお店。当時まだ若かった店主の加藤がフジロックフェスティバルのボランティアに参加したことがきっかけで、色々な環境問題に取り組む人々に触れて、愛知万博やアースデイ愛知などでの環境活動を開始。スタッフとして仕事を始めたのがヘンプやオーガニックコットンの衣服雑貨を販売する「Hemp&Natural麻芽」でした。
その後、麻芽のオーナーが店をクローズする話が出た時に加藤が「Hemp&Natural麻芽」を引き継ぎました。店舗は2015年9月で一旦クローズ。その後、現在の店舗がある猫洞通りで「とわでざいん商店」として再スタートを切ることになりました。
さて、「tennen」さんの話の続きを。
「tennen」さんは古着をリサイクルして使用したり、つくる商品について自然分解100%を目指していたり、とにかく環境にやさしい。「循環する服づくり」というコンセプトも「とわでざいん」と一緒だ!と共感していて、同志のようなブランドだなぁと思っています。
自然にも人にもやさしいということ。
例えばコットンという素材だけ見ても、たくさんの農薬を使用してハードな労働環境や土壌汚染の問題などを抱えながら世界中に供給されています。目に見える分かりやすい部分だけを宣伝することでイメージだけの商品を作りあげるよりも、本当に着る人や関わる人にとって良い商品を作ることはとても大切。tennenさんはそうした想いから、千葉県鴨川の有給農地を活用して、コットンの有機栽培も行っています。まずは栽培する苦労なども実際に経験してインピレーションを得ることを服作りにフィードバックする。そんな想いで作られた服たちはきっと長く着られる愛着のある商品なんだろうと思います。
とわでざいん商店では、そんなtennenさんの商品の取り扱いも行っております。ぜひ手にとって上質な素材感を楽しんでください。
番外編【土に還った「近江麻」】
この日は、小さな実験から大きな発見がありました。
toi designsでメインで衣服をつくる素材は「近江麻」がメインですが、この麻を土に埋めたら何年で土に還るのかしら?と思い今年 ( 2020年 ) の3月にとわのプランターに埋めてみました。その上にはそのまま植物を育てていました。
●布地は近江麻と、近江ちぢみ麻の2種類
●縫い糸は 普段使用している綿素材のもの、衣服の種類によってたまに使用しているポリエステルのロックミシン糸。
●布のサイズは20cm角のモノ
▶︎埋めた時の動画もあります▶︎とわでざいんのインスタグラムへ
そして 半年以上が経過。小栗さんたちの来店したこの日、掘り返すことに。
しかし、その布が見つからない!
tennenさんがおっしゃるには綿素材は土に自然分解させれるまでおよそ1年かかるそうで、ポリエステル繊維なら200年かかるそうです!
そんな中、麻素地はわずか半年で自然分解されました。
▶︎右の写真は布地につけておいたポリエステル製のロックミシンの糸です。
土に還ること、自然に返すこと。そんなものづくりにもっともっと力を入れたいと強く思う日でした。
優しい人に還る服。
天撚 tennen
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ワイエスインターナショナル 株式会社